栽培時に吸収する二酸化炭素量をIQCC値として各製品へ表示します。

栽培時に吸収する二酸化炭素量をIQCC値として各製品へ表示します。

カンナビスサティバ(ヘンプの原料植物)が栽培される時に、多くの二酸化炭素を吸収することが実証されています(ヘンプの様々な環境性能については過去記事をどうぞ)。

そのCo2吸収量をお洋服1着当たりに換算、提示することを始めます。これをIQCC(The initial quantity of carbon capture)値として各製品紹介ページに表示をいたします。

注)この値はweavearth独自の算出によるものですので、第三者機関の認証ではありません。

計算の方法は以下の通りです。

黒竜江省(中国東北部)のヘンプ紡績工場、Kingdom社が栽培している農園のカンナビスサティバ畑では、1ヘクタール辺り13.7トンの二酸化炭素を吸収している実証研究があります。これは熱帯雨林のジャングルに等しい吸収量です。

1ヘクタールのその畑から、原料は750kg収穫され、レッティングドローイングから紡績を経て、300kgのヘンプ原糸が生産されます。

このことから始めて計算をしていくと、原糸1㎏あたり45kgsの二酸化炭素収量が収穫時にあったことが計算できます。

一方では、設計から 生地1m辺りでどれだけの糸を使用するかを、重量を計ることが可能です。

そこから各製品に使われた生地の実際分量を計算すると、それぞれ1着辺りの二酸化炭素の吸収量が導き出されます。

例えば、このスカートの場合は以下の通りです。

WE2401G010 ヘンプバイアススカート

 ヘンプバイアスフレアスカート WE2401G010 INK

生地の1平方mあたりの重量:205g/㎡

製品使用m数(生地巾1.4m):3.5m/着

一枚あたりの重量(1.4mx0.205kg/㎡x3.5m/着)㎏=1.0045kg

1㎏あたり45kgsの吸収量ですので、このスカート1枚の場合は、栽培時に約45kgsのCo2吸収量があったことがわかります。

 もちろん、収穫後に各工程の工場では電気を使いますので、これら工業プロセスで二酸化炭素の排出が存在することは承知をしています。そのプロセスでの排出量を勘案してプラス計上して、吸収量と相殺をしなくてはなりません。今後は、そのプロセスも排出量を実証し”見える化”していきたいと思います。

ですが、これだけの収穫時にCo2吸収量があるという事は、おそらくそのプロセスの排出を相殺しても、製品自体の存在はカーボンネガティブに寄与していることは間違いないと確信しています。喫緊の気候危機への対処として、二酸化炭素の排出問題への意識をもって、現時点で出来るところから、まず取り組みをスタートいたします。

表示は近日随時スタート予定です。

 (大)

 

 

 

 

 

 

 

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