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リネン(亜麻)もヘンプ(大麻)も人類の生活に最も長く寄り添った植物繊維として知られています。リネンはFlax(フラックス)から、ヘンプは Cannabis Sativa(カンナビス・サティバ)から、いずれもそれぞれの植物から繊維を剥離させて糸を紡ぎます。
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EUのヘンプ栽培用地面積
世界中で注目される素材
今世界は「持続可能な開発」を掲げて、経済合理性の追求だけでなく、地球上の全て生命に配慮した環境へ意識を高めています。様々な課題と解決へのアプローチがある中、植物から生まれ、丈夫で長く使えて、最後には土に還る繊維として、「リネンとヘンプ」は今最も注目を集めています。特にヘンプは、生育期間が非常に短く、病害虫にも強く、農薬や化学肥料を必要としません。近年注目されているのが、栽培時の「CO2吸収量(13.5トン/ha)」「水資源への低負荷」による気候危機や環境負荷への貢献です。加えて特にヘンプの栽培は「ファイトレメディエーション」と呼ばれる栽培よる土壌修復の効果が期待されています。
リネンとヘンプの特性
どちらも「多孔質」(多数の細孔(小さな穴)の空いた構造)の繊維です。そのため、調湿機能を有しているため、「速乾性」「保湿性」「保温性」に優れています。またその効果には「抗菌性」「抗カビ性」「防臭性」が認められています。またヘンプには「UVカット」機能が高いことが知られています。「無農薬(低農薬)」で栽培され、雨水で成長するので多くの水資源を必要とせず、成長期には多くのCO2を吸収(13.5トン/ha)して、環境負荷が最も少ない繊維素材です。