かつてお洋服や日用品は共同体の中で生産され、日々の暮らしの中で大切に使われて、世代を超えて受け継がれていました。特に麻素材は、そういった理念が文化として今でも強く宿っている繊維です。
しかし現代の「ファッション産業」は、多くの人々の豊かな暮らしを象徴する喜びを与えている一方、そのシステムの過剰な供給は大量の廃棄を生みだしています。
Source: Textile Mountain Film
https://www.youtube.com/watch?v=UC4oFmX8tHw
私たちの小さなブランドweavearthは、生産を通じて環境負荷が最も少ない麻素材を用いた商品です。
けれども巨大な消費と廃棄システムに向き合った時に「環境負荷が少ない、環境貢献(Co2の吸収や土地の保全・改良)、いわゆる”この商品はエコ素材ですよ”…それだけで良いのか?」といった問いに、立ち止まります。
このシステムに向き合うことに、どのような応え方があるのかを考え続けました。そして、たどり着いたのが「所有(私有)する意味」の大胆な発想の転換、「Generational Ownership(世代を超える所有)」です。
Generational Ownershipは、循環型経済社会(Circular Economy)の一つの体現として、様々なサービスプログラムをご提供します。
また一方で、サービスを提供するわたしたち事業者だけでは成立しないプログラムです。理念を共有し、ご参加いただける方々と、種を蒔き育てて、相互で支えていきたいと願っています。
写真:Flax(リネンの原料植物)が畑で芽吹いた様子
同時にそれは新しいことではなく、人々がかつての暮らしで培った繊維素材へのリスペクトと世代を超える共同体社会の共有の理念への回帰でした。
「作って売って終わり」ではなく、「作り出されたプロダクトへの敬意とそれを維持し次世代へ繋げる価値」に共感されたOwnerのみなさまと守っていきたいと考えています。つまり「モノを大事に伝えていく」原点への回帰を意味します。
それはきっと時が過ぎていくことの変化は劣化ではなく、豊かな熟成を伴うはずです。そういったプロダクトを、世代を超えて長く長く愛して頂けると信じて、ユーザーのみなさまに、このコミュニティを育てて頂きたいと思います。
そして毎シーズン「新しい商品を作っては売り、残しては廃棄」で走ってきたファッション産業の対岸に、weavearthは新時代の選択肢として小さな居場所を見つけたいと思います。
私たちの製品のOwnerになっていただき、そしてコミュニティへメンバーとしてご参加いただき、weavearthの挑戦を支えていただけませんか?ご支援を頂けますようお願いを申し上げます。サービス内容の詳しくは、こちらから。
(大)