Flax原料市場の価格動向(2025年気になるリネン価格)

Flax原料市場の価格動向(2025年気になるリネン価格)

不作による収穫量の減少と活発な世界需要にともない、Flax(リネンの原料農産物)の価格が高騰して、ここ数年関連のビジネスが困難な状況へ陥っています。日本では円安の影響もあり、消費市場は縮小傾向に。この25年春夏企画には、リネン商材をスキップしたアパレルも多いようです。

そんな中、昨年の北フランスを中心とした欧州産地の収穫状況が良好だとの嬉しいニュースが伝わり、最終的に予想された数量を確保し、価格は下落傾向へ転じているようです。

以下は、Alliance for Linen and Hempのレポート(25年2月3日)の抄訳。

今後の傾向を読み取ることが出来ます。

・2024年の欧州産地の栽培面積は過去最大となった。

・025年1月から6月までの生産量が月産18,000トン程度を見込み。2025年上半期の生産量は過去最高水準に近づく。

・この状況を受けて、Flax原料は価格調整期に入っている。

・昨年からの価格トレンドは、2024年春に1キロ当たり平均約9ユーロのピークに達した後キロあたり平均9ユーロで2024年春にピークを迎え夏まで安定していたが下落に転じた。しかし、 この下落は当初は比較的緩やかで、秋に加速に転じた。

・Alliance for Linen and hempの調査では、10月の平均価格を6.78ユーロ/kg、11月は5.23ユーロ/kg。10月の平均価格は6.78ユーロ/kg、11月は5.23ユーロ/kg、2024年12月は3.96ユーロ/kgであった。2024年12月は3.96ユーロ/kgとなった。

・2025年の耕作面積は未定だが、若干増える見込み。早蒔き(ウィンターリネン)は拡大、同産地で3万ヘクタールを予想(収穫量に貢献する)。

・耕作総面積に関するより詳細な見通しは、2025年春に見通せる予定。

(抄訳終わり)