芭蕉布プロジェクト
沖縄科学技術大学(以下OIST)が立ち上げた芭蕉(ばしょう)の糸を紡績し織物にして最終製品(お洋服)にするプロジェクトに、私たちweaveaerthも参画しました。私たちは麻素材のプロフェッショナルとしてサポートをいたします。
芭蕉布生産者の高齢化が進み、後継者不足。このままではこの繊維の伝統文化が継承の危機に瀕してしまいます。芭蕉布の生産は23工程以上あると言われており、中でも紡績(糸を紡ぐ)ことが、最も容易ではありません。
(写真はおきなわ工芸の杜の展示物)
OISTの最新技術でのサポート
このボトルネックになっている紡績工程に、最新技術でサポートできないか…?が、直近のプロジェクトの大きな課題です。
また加えて、私たちのプロジェクトは、単に「伝統繊維の継承」だけではなく、琉球諸島の暮らしと共に育まれた植物繊維を、ふたたび現代の一般的なお洋服にして芭蕉繊維を有効に活用する市場を生み出すことを念頭にビジネスとしての継続性も問われてきます。
芭蕉にしても、ヘンプやリネンと同じように人類の「日々の暮らしの繊維」です。小さなコミュニティで育まれたであろうこの繊維を取り戻していくことは、地域の繋がりを再生することになるのでは、と考えています。
(写真はおきなわ工芸の杜の展示物)
サステイナブルな天然繊維
また古来から続く紡織の技術は、現代の私たちに多くの示唆を与えてくれると感じています。環境と寄り添うファッションが大きな課題となっている現代。このプロジェクトが光を当てる気づきは、少なくないと思っています。
いよいよ本格化してくるプロジェクトに心躍る思いです。
表題サムネイル写真は西表島・紅露工房の手織り織機。
(つづく)
(大)